2022年版のレビューはこちら↓
◆グレンアンプル(ラズベリー)の評価◆
【果実A】
完熟果の芳醇な味わいがたまらない。味のバランスは酸味控えめのまろやか。ジューシーで口当たりも良い。甘み安定。見た目も美しさが均質。これぞ求めていたラズベリーだ!というのが初めて食べたときの感想。とにかく果実品質は高い。
【収量D】
あくまで現段階での実測だが収量は多くない。着果数が同じ条件のヘリテージの1/5くらいしかない。さらに一季成りなので二季成りで多収量系の品種に比べるとかなり少ないことは否めない。果実サイズは上の下くらいなのでそこそこ大きいが低着果数を補うとまでは言えない。ただし、まだ地植えにして1年目なので来年以降本領発揮して収量がアップすることに期待したい。
【育てやすさC】
先端の枯れ込みが全く見られないのでおそらく比較的暑さに強いと思われる。半日陰でもしっかりと味がのる。トゲがない。害虫は他のラズベリーと変わらず(ヨトウ、ハダニ、コガネなど)。
春の新枝の発生が極端に少ないため水やりや根詰まりの解消などの管理に気を使う必要がある。(これを考慮して育てやすさのランクをCに下げた。)
【総合B】
果実品質が抜群で果実サイズも大きいので一粒の満足感がスゴイ。育てやすさもほぼ完璧レベルで庭中のラズベリーをグレンアンプルに植え替えてもいいくらいだ。総合Bだが本当はAをあげたい。そのくらい果実のクオリティが高いのだ。問題は収量だが、これはたくさん植えるか株を大きくしていくしかないだろう。
はい、というわけでグレンアンプル(ラズベリー)の評価でした。
グレンアンプルははっきり言ってめちゃくちゃ美味しいです。
自信をもっておすすめできます。
美味しいだけでなく育てやすいのもポイント高いですね。
暑さに強いという性質は日本でラズベリーを育てるなら多くの方が直面する問題を解決してくれます。
またトゲ無しなので上で言っているように大量に植え付けても管理が楽です。
わさわさになってもトゲ無しラズベリーなら安心して剪定作業ができますね。
ただし、なるべく多くの時期にラズベリーを楽しみたいという方(私もそうです)にはグレンアンプル特化はオススメしません。なぜならグレンアンプルは一季成りで夏しか楽しめないからです。そういう意味でやはり他の品種、特に二季成り品種が欠かせないことは事実でしょう。美味しいのは二季成りと引き換えなんですかねー・・・。
果実品質は頑張っても限界がありますが、収量を得たいならたくさん植えればいい。ここが経済性を考えなくていい家庭園芸のいいところです。つまりグレンアンプルは家庭園芸用の品種といっていいでしょう。
ちなみに着果数が少ないことを書きましたが実際こんな感じです。
グレンアンプルには似たような名前の兄弟品種(?)があって、それがグレンプロセンとグレンモイです(通称グレンシリーズ)。この二つもグレンアンプル同様通販で簡単に手に入るのでチャレンジしてみようかなと思っています。(ざっと調べたところ今の時期はグレンプロセンだけ売ってないようです。グレンアンプルとグレンモイは売ってました。)

ラズベリー、ブラックベリー (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月)

SS イボ竹支柱 10P 11x1500
コメント
コメント一覧 (4)
グレンアンプルを今年植え付けしました。株を大きくして来年に収穫しようと思っているのですが、
今年になる実は切ってしまっても問題ないのでしょうか?
樹勢が弱いと書いてあるのであまりしないほうがいいのか意見欲しいです!
返信が遅くなり申し訳ありません。
そうですね。株を大きくすることに注力するなら実は切ってしまったほうがいいですね。
実を切っても植物体にダメージはありませんよ。
むしろ小さいときにならせる方がダメージがあります。
ダメージがあると書きましたが、キイチゴは果実が小さいので実を生らせてもあまり植物体に負担がかからないという話は聞いたことがあります。
なので私の経験から言っても味見のために2、3個生らせるのは問題ないと思います。
試してみます!