今年の四月頃、ヤフオクでスモモの多品種接ぎの苗を購入しました。
接がれている品種は秋姫、月光、ハニーローザ。台木はス台(ミロバランスモモ)です。
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落札価格5,250円と結構高かったのですが、前々から多品種接ぎのスモモが一本欲しかったので少し頑張ってみました。(この価格、皆さんはどう思いますか?)
なぜ多品種接ぎが欲しかったのかというと、
以前にも話したとおり我が家にはそれほど植物を置いておけるスペースがありません。

なので多品種接ぎによって一本の木で複数の品種を楽しめるようにし、省スペース化を図ろうという計画があるのです。
その第一歩として接ぎ木の勉強をしているのですがなにぶん細かい作業ですのでネット上に転がっている画像を見ても実際に接ぎ木部分がどうなっているかいまいちよくわかりません。
そこで多品種接ぎの実物を購入して参考にしようというのが、このスモモの多品種接ぎを購入した理由なのです。
接ぎ木部をアップにするとこんな感じになっています。
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ここからわかることは
1、腹接ぎである(台木の切り口ではなく側面に接ぐやり方)
2、一番低いもので地際から7cmくらいの位置で接いでいる
3、台木に60度くらいの角度で切り込みを入れて、そこに穂木を差し込んでいる
4、穂木同士の距離が3~4cmである
5、台木の太さが直径1cm程度なのに対して穂木は0.5~1cm程度

ざっとこんなところでしょうか。
一番の収穫は「腹接ぎ」を「かなり近距離で行っても良い」ということです。
また腹接ぎにおける穂木の具体的な「角度」がわかったのも大きいです。
ただ、これをすでに植えてあるかなり大きめの木にもそのまま適用していいのかというと疑問の余地があるのですが(うちには大きなビワの樹があります)、少なくとも苗木から始めるときはこういうやり方をすればいいのだということはわかりました。
あとは台木にはス台(ミロバランスモモ)を使うのがおそらく一般的なのだということも確認できました(これは記述がなかったのですが出品者に確認をとったところス台だとお答えいただきました)。

ヤフオクで出品者の方が次のようなことを注意書きしていました。
「すべての品種を均等に育てて下さい。1年後、樹勢の強いものは環状剥皮などして成長速度を調整して下さい。」
環状剥皮・・・!?
ちょっとハードルが高すぎませんか・・・?
(環状剥皮とは文字通り木の皮をぐるりと環状に剥ぎ取って師管を断線させることにより、一時的に栄養分などが行き来できないようにして、その結果いろいろと人間に好都合な現象を起こさせる技術です。あまり詳しくは知りません)
まあそんな特別なことをしなくても育てられないわけではないと思うので現段階でこれはやりません。
と、思っていた時期が自分にもありました。
暖かくなってきてこの苗木も枝葉を展開し始めたのですが、上から2番目の「月光」くんが明らかに他の2品種に比べて勢いが無いのです。
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大きさが全然違う・・・。
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というか色がかなり黒いんですけどこれダメになり始めてませんか?
まずい・・・このままでは幻の品種と呼ばれる(真偽不明)月光がダメになってしまう・・・。
なにか対応策はないのだろうか・・・。
やはり環状剥皮しかないのだろうか・・・。
というかそもそも接ぎ木の時点でうまくいってないということも・・・。