◆カジイチゴ(木苺野生種)の評価◆(3年生)
【果実】E
はっきり言ってまずい。見た目は黄色いイクラのようで美しいが、うす甘いだけで酸味がまったくなく、その上青臭い。
【収量】E
非常に少ない。果実サイズ自体は栽培品種と比べても引けを取らないが着果数が少ない。3年生で5、6個しかつかなかった。
【育てやすさ】A
非常に強健で樹勢が強い。3年間で病気も見られず、大きく育った。トゲが全く無くすべすべ。
【総合】D
食用に向かない。観賞用として見たほうが良い。

 


以前私はキイチゴ野生種のカジイチゴを栽培していました。
カジイチゴの葉は他のキイチゴと違ってやたらと大きくてつるつるしていて形はイチジクのそれに似ています。
また、樹勢がとても強く、スッとした綺麗な太い枝がかなりの高さまで育ちます(私は8号鉢で育てていましたが1m20cmくらいにはなったと思います)。
冬には枝が赤紫に染まり光沢もでて美しい見た目になります。
枝にはまったくトゲが無く扱いやすいです。

良いことばかりなのになぜカジイチゴを放棄したのかと言うと
果実がまずいからです。
うす甘いだけで酸味がまるでなく、青臭さが目立つ、全然美味しくない実でした。
一応3年間は育てたのですが将来性を感じなかったので破棄しました。

ただ、その見た目の美しさからか(枝葉だけでなく果実もイクラのようで美しい)、
ホームセンターによく売られていて、しかも質の悪いことに「ラズベリー」と称して置かれているのです。
カジイチゴはラズベリーか。植物学的にはイエスかもしれませんが、一般的な認識ではラズベリーというのはインディアンサマーやファールゴールドなどの栽培品種であり、野生種とはまるで形態が異なります。これはかなり問題のある売り方だと思います。
一般に想像されるあの赤くて甘酸っぱいラズベリーを求めて購入したら全然違うものが育ったということになるわけですから。

カジイチゴがどういうものなのかを知った上で観賞用として栽培するのはありだと思います。
実際、上に書いたとおりいろいろと綺麗なので見応えはあります。
これからラズベリーを育てようとしている方々、カジイチゴに注意して下さい。