農薬散布
ラズベリーやブラックベリーなどのマイナー植物を育てていると、法律で使用が許可されている、つまり農薬登録制度において登録されている農薬というのがとても少ないことに気づきます。
毎年のように発生する害虫に対する農薬が、他のめぼしい果樹には当たり前のようにあるのに、マイナー果樹にはないという問題に突き当たることが結構あるのです。
少しでも使える農薬の知識を得るためにはデータベース的なもので一覧が見られるとありがたいです。
実はそういうサービスを行っているウェブサイトがいくつかあってそれを利用すると結構使える農薬が見つかったりします。
今回はそのことについて書きたいと思います。

農林水産省所管の独立行政法人である「農林水産消費安全技術センター(FAMIC)」のウェブサイトに、現在の登録済み農薬を検索できるシステムがあります。
これを利用すると「ある植物のある病害虫にどの農薬を使って良いのか」がわかります。
このページの一番下の「同意する」をクリックすると検索システムのページに飛びます。
「農薬登録情報提供システム」→「詳細検索」→検索ページ
この検索システムですが微妙に癖のある作りになっていて、最初、どうやれば検索できるのかわかりませんでした(私だけ?)。
なので一応検索のやり方を書いておきます。

◆農薬登録情報提供システムの使い方◆
詳細検索のページまで来たら、右の枠の「作物名称絞込み」のボックスに調べたい植物名を打ち込みます。今回は例として「ラズベリー」と打ち込みます。打ち込んだら下にある「選択」ボタンを押します。
すると下の方にある「分類」の選択肢が一気に減って「果樹類」だけになります。
「果樹類」をクリックするとその下に「ベリー類等の小粒果実類」という文字が出ます。
さらにそれをクリックすると「ベリー類」と出て、最後に「ラズベリー」がでるのでそれをクリック。
すると「選択作物名称」という欄に「ラズベリー」の文字が入ります(「選択作物名称」のボックスには自分で文字を打ち込むことができません)。
「選択作物名称」のボックスの下にある「追加」ボタンを押します。
すると左の枠の「(5)作物名」のボックスに「ラズベリー」が入力されたと思います(ここも直接文字を打ち込むことができません)。
上の方と下の方に「検索」ボタンが一つずつあるのでどちらかを押します。
これでラズベリーに使用可能な農薬の一覧が出てきます。

また、植物名と病害虫をあわせた検索もできます。
まず上記の要領で調べたい植物名を「(5)作物名」のボックスに入力します。
次に「(6)病害虫・雑草名称」のボックスの右にある「絞込み」ボタンを押します。
すると右の枠の中身が「病害虫・雑草名称の絞込み」に切り替わります。
ここからは作物名と同じやり方です。
[病害虫名称絞込み]のボックスに調べたい病害虫の名称を打ち込みます。
今回は例として「ハダニ」と打ち込みます。
「害虫」→「は行」→「は段」→「ハダニ類」→「追加」ボタン
「(6)病害虫・雑草名称」のボックスに「ハダニ類」が入力されたのを確認したら検索ボタンを押します。
これでラズベリーに発生したハダニに使っていい農薬の一覧が表示されました。
例えば一覧の中に「ベニカマイルドスプレー」があります。これは「果樹類」の「ハダニ類」に登録があるのでラズベリーに使うことができます。(ここで確認できます→https://www.sc-engei.co.jp/guide/detail/1392.html)

◆補足◆
農薬の登録制度には「作物群」という概念があって、すべての果樹は「果樹類」という分類に含まれます。
つまり「果樹類」の表記がある農薬はラズベリーだろうが、ブラックベリーだろうが、果樹にならなんでも使って良いということです(もちろん適用病害虫に限りますが)。
作物群は他にもあって、我が家で育てている果樹で具体例を書くと次のようになります。

果樹類 > ベリー類等の小粒果実類 > ベリー類 > ラズベリー
果樹類 > 核果類 > 小粒核果類 > すもも > すもも(早生種)
果樹類 > その他果樹類 > マンゴー

このように「小粒核果類」、「ベリー類」などの適用範囲がラベルに書かれていればその下位の分類の植物にその農薬を使ってもいいということです(しつこいようですが対象は適用病害虫でなくてはなりません)。

◆注意◆
作物群の一つに「樹木類」というのがありますがこれに果樹は含まれません。
これに含まれるのはツツジ、ソテツ、サクラなどの非食用植物です。

◆まとめ◆
農薬を使う時はそのラベルに書いてある使用方法を遵守することが原則です。
つまり対象となる植物と病害虫の組み合わせを吟味することが必要です。
偉そうに書いてきましたが私はあくまで素人です。ここに書いたことについては皆さんの参考になればと私なりに調べて正しい内容を書いたつもりですが間違いもあるかもしれません。できれば農水省や他のサイトを見るなどして各自で裏を取ったほうが良いでしょう。

最後ですがブラックベリーに使える農薬は大関ナーセリーさんが親切にまとめてくれています。
ベリーを育てている方はこちらも役に立てましょう。