本

前々から気になっていたスモモの栽培指南書、
『スモモ 栽培・利用加工 (育てて楽しむ)』(2018)を購入しました。
結論からいうと良い本です。
画像が豊富にあって見てるだけでも楽しいし、内容に関しても図や画像でわかりやすい説明がなされており、スモモについて過不足なく述べられていてすごく参考になります。
具体的には次のような感じです。
  • スモモの主要品種の特性一覧(果実の成熟期や果実重、自家結実性の有無など)
  • 植え付け方法(地植え、コンテナ)
  • タイプ別剪定と仕立て方
  • 人工授粉のやり方
  • 摘果のやり方(←具体的な説明でわかりやすい)
  • 主な病害虫と防除の一覧表
  • 接ぎ木(モモ台、ス台、芽接ぎ、切り接ぎ、緑枝接ぎ、高接ぎ)(←非常にためになる)
表紙に「HANDBOOK OF PLUM」と書いてあるとおり、ページ数は約100ページと少なめで、その中に必要な知識が網羅的に載っています。

初めて知ったこと
  • 種から育ったスモモは鋭いトゲがたくさん生える(柑橘みたいに)
  • ハニーローザ(50g)の果実重はメスレー(40g)についで小さい(大石早生は80g)
  • サマーエンジェルは最新品種であり、食味がとても良い
  • スモモは大きい果実ほど味が良い(じゃあスーパーで売ってる小さい大石早生とかソルダムは・・・)
  • スモモのコンテナ栽培の研究例はほとんどない(←そうなんだ・・・)
  • 勢いのある長い枝(徒長枝)ほど実がなりにくいが、なった場合果実の生育自体はいい(だから農家は基本的に徒長枝にならせる)

2018年の2月に出された本なので全体的に新しい情報が記載されていると思われます。
値段はAmazonで1,512円です。
もう一つのスモモ本である『スモモの作業便利帳』は2013年発売かつ、Amazonの中古で4,747円とかなり高額です。
家庭園芸の参考にする程度なら『育てて楽しむ』がちょうどよいだろうと思います。