今日はものすごく風が強かった。
しかし私は春の前に植木鉢の転倒対策を終えているので余裕があります。
そこで今日は気軽にできる転倒対策をいくつか紹介したいと思います。

①地面に鉢ごと埋める
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◆必要な道具
  • スコップ
直ぐにできる方法。スコップを除けば道具いらず。埋める地面がある人だけですが。
ちなみに上の画像は8号鉢に植えたマンゴーを7分目くらいまで土に埋めたものです。
前年まで風によってマンゴーが倒れて傷がつき病気が発生するという問題があったので今年は思い切って地面に埋めてみました。どうだこれなら倒れようがないだろうという感じです。
実際4月に室内から外に出してから転倒どころか微動だにしていません
確実性という点ではこれ以上の方法はないでしょう。
ただこの方法だと状況に応じて動かせるという鉢植えの利点は損なわれます。まあどうしても動かしたい場合は掘り起こせばよいのですが。
私自身初めての試みなのでこの方法が植物に及ぼす影響は未知数です。例えば下の穴から根が脱走してしまうのではないかという不安があります。ただ現在のところ生育に問題は見られません。とりあえずマンゴーは11月まで埋めっぱなしにするつもりなのでそのときにどうなっているか報告します。

追記2021年3月13日
根はやっぱり脱走してました。
不織布の鉢も試したのですがやはり縫い目や脆くなっているところを破って脱走。
長期間地面に埋めた場合は脱走不可避ですね。
強風時の一時的な避難方法と見たほうがいいでしょう。
特に根を広げることでどんどん増えていくラズベリーやブラックベリーは脱走によって際限なく増殖していくことになるので注意です。

②スタンドを履かせてレンガを噛ませる
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◆必要な道具
  • スタンド(ダイソー)
  • レンガ x2(ホームセンター)
これも簡単な方法です。穴を掘らなきゃいけない1の方法より楽かも。
植木鉢にスタンドを履かせて下の空間にレンガを差し込むだけ。ちょうどレンガがT字型になるように差し込みます。
スタンドは隙間にレンガがギリギリ入るくらいの高さのものが良いです。
私の場合は家にあったダイソーの7号鉢用のスタンドとこれも庭に転がっていた標準的な大きさのレンガで上手いことできました。
この方法の良い点はスタンドをレンガの重みで押さえつけるだけでなく、レンガが鉢の傾きをある程度のところで止めてくれるというところです。これによって重心が外側に移動することがなく安定感が増します。
これも今のところ一度も倒れていません。
2021年3月25日追記
この方法は不織布ポットやある程度大きい鉢、スリット鉢には使えません。なぜなら適したスタンドがないから。
ダイソーの8号鉢は上手いことハマるんですけどね。

③スタンドを履かせて石を入れた洗濯ネット(土嚢袋)を置く
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◆必要な道具
  • スタンド
  • 洗濯ネット (ダイソー) (土嚢袋でも可)
  • 石 (たくさん)
これは2の方法とほとんど同じことです。
庭にゴロゴロと石が転がっていて邪魔だったのでなにかに利用できないかと考え、袋に入れて一つにまとめればレンガの代わりになるじゃないかということでトライしてみました。
袋は土嚢袋でもよくてむしろこちらのほうが安上がりです(ホームセンターに売ってます)。
石はなんでもいいです。私は庭に転がっていた石に余っていた鉢底石を足して入れました。しかし鉢底石は軽いのが普通なので重さが重要なこの転倒防止の仕掛けには少し不安がありました。
そこでホームセンターで粒の大きい砂利を購入。これを土嚢袋に入れて同じようにセット(右の写真)。
今の所、両方とも一度も倒れていません。
ちなみに設置の簡易さを比べると
レンガ>>>洗濯ネット>土嚢袋
となります。
どれも倒れてないので設置が簡単なレンガ式をおすすめします(レンガはホームセンターに売ってます)。

④木の板に金具を打ち込んでゴムバンドで固定する
(こちらのサイトを参考にさせていただきました)
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◆必要な道具
  • 正方形の木の板(ホームセンター)
  • 金具(ブリッジ型のもの)
  • 木ねじ(金具の穴にピッタリはまるもの)
  • ゴムバンド
  • ゴムバンド用金具(バックル型が良い)
  • ふちに穴の空いた植木鉢(上の画像参照) or スリット鉢のような縁が細い鉢
ゴムバンドとゴムバンド用金具はネットで売ってます。
まとめ買いだとホームセンターで買うより安いです。


この転倒対策は画像のような11号鉢などのサイズが大きすぎてスタンドがないもの、もしくはスリット鉢のように形が円形でないのでスタンドを履かせられないものに有効です。

◆作り方
まず木の板にブリッジ型の金具を木ネジで取り付けます。
(このときの注意点は金具の穴と木ネジのサイズを同じにすること。木の板の厚さよりも短い木ネジを使うことです。)
(もとのサイトさんでは植木鉢のほとんど縁の真下に取り付けてますが、なるべくスペースを取ったほうがいろいろなサイズの植木鉢を設置できると考えて四すみに取り付けました。そのあたりは好みですね。なるべく垂直にゴムを張ったほうが安定度は高まると思います。予め使う鉢のサイズが決まっているならそれに合わせるのがいいでしょう。)
次にゴムバンドと金具の取り付け方ですが
これは以下のサイトを参考にしました。
丁寧な解説が載っていてありがたいです。
ゴムバンドは引っ掛ける長さより少し短めにしてピンと張ったほうが安定します。そのへんはバックルで微調整して下さい。
この方法はフックが取り付けられる形状の鉢なら何にでも使える上、安定感も抜群です。画像のように板と鉢の間にブロックを挟むことで安定の強化、すのこを挟むことで下からの熱の緩和などの使い方ができます。ただ揃えるものが多いのでそれに伴う出費も多くなることには注意です。
ちなみに正方形の木の板は私の家の近くにある「ロイヤルホームセンター」では端材として1枚300円でカットされた状態のものが売ってました。最初は合板を買ってノコギリで切るつもりでしたが手間が省けました。ホームセンターに行ったら探してみて下さい。

ゴムバンドに取り付けるフックには

こういうのもありますが工具もいらないし後から長さを調節できるバックル型をオススメします。
2021年3月25日追記
この方法の欠点は木の板がだんだん腐ってもろくなってくることと、ゴムバンドが太陽光で劣化して千切れることですね。
どちらも放置していると強風をきっかけに破損して鉢が倒れてしまうことがあります。
費用や手間がそこそこかかることを考えるとこれは痛い。

おまけ、鉢をまとめて縛って一時しのぎ
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フックのついたゴムロープだと手軽にまとめることができます。こうすれば倒れようがありません。
これはうちにたまたまあったので使いましたが方法④で作ったフック付きゴムバンドを流用してもいいですね。何もなければビニール紐で縛ってもいいです。

植木鉢が倒れると枝が折れたりそうでなくても細かい傷がついてそこから病気が発生する場合があります。またしっかり固定しておけば風の強い日でもハラハラしないで済みますしね(笑)。
ぜひ参考にしてみて下さい。


こういうフック付きゴムロープを使うと良いでしょう。


2021年3月13日追記
⑤連結できるすのこを敷いてそこに紐で固定する
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Belca すのこ ジョイントパレット 2台入り 幅51.7×奥行51.6×高さ7.1cm エコブラウン 湿気防止 日本製 JP-BR2

これを使いました。
つい先日設置したばかりなのでまだどのくらい有効なのかわかりませんが、今までの手法の中でもかなり有力だと思っています。
これなら転倒対策と同時に地面からの熱の対策にもなります。
また、鉢の種類を選ばないという点もメリットです。
不織布ポットだと大体取っ手がついているのでそこに紐を通して固定しています。
一見縛りようがない素焼き鉢なども画像奥の素焼き鉢のように十字に紐を結んで押さえれば滅多なことでは倒れません。
欠点はすのこの値段が若干お高いというところでしょうか。
※2021年6月23日追記
この方法で春の強風を完全に耐えきりました。やはりオススメです。一度も転倒しませんでした。