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ジョンスクエアーの最新のレビューはこちらです

<基本情報>
  • 完全トゲなし
  • 直立性
  • タキイ種苗で購入可能
  • 果実はきれいな円錐形

【果実A】
果実大。甘さ十分。特有の濃厚な風味あり。

【収量C】
暫定評価。着果数は普通。樹勢も普通レベル。枝枯れがなければもっといけるはず。

【育てやすさB】
トゲが全くないのが高評価。病気なし。害虫は通常のラズベリーと同じ。枝が比較的細いので支柱必須。

【総合評価B】
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ラズベリーのジョンスクエアーを収穫。
(正しくは「ジョアンスクワイア」らしいです)
(ちなみにジョンは男性名、ジョアンは女性名。性別変わっちゃってますね(笑))
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いまひとつ株が大きくならない。
ここの気候に合っていないのだろうか?(千葉県北部)
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ただしちゃんと実はなる。
他のラズベリーと比較しても果実の見た目はきれいですね。
赤の発色がよく果肉が緻密です。
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これはまだ未熟ですが場所によってはこれくらい大きいのがなります。
縦の長さが2cmくらいはあるのかな?
ちなみに去年はもっと大きいのがありました。
ぱっと見イチゴに見えるくらいですね。

ジョンスクエアを実際に育ててみてわかったのは(おそらく)暑さに弱いということです。
去年はえた枝、つまり現在木質化している枝で先端部分の枯死が目立ちます。中には根本から一本まるごと枯れてしまった枝もあります。
当然そこからは花芽は出てこないので実もなりません。
去年(2017年)の千葉県の年間最高気温は36.3℃だったらしいですがそれを乗り越えられなかったということでしょうか・・・。
そのあたりのメカニズムはよくわからないのですが、とにかく、かなり太いシュートが生えて「これは来年は豊作だな」と思っていたら全体の半分くらいの枝が枯れてしまって当然収穫も半減というのが現状です。
今年で植え付けてから3年目なのですが、株そのものが死んでしまうところまではいっていないので、これからもっと株が大きくなって暑さへの抵抗力が上がるのを待とうかと思っています。
ただ来年あたりも同じような結果になるのであればその年のシュートから遮光して暑さ対策することを考えています。
ちなみに強健さに定評のあるヘリテージはほぼ同条件で育てているにもかかわらずモサモサで半ばブッシュと化しています。
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こちらは先端の枯れ込みもほとんどなく葉が生い茂っています。

ただし果実の品質で言えば圧倒的にジョンスクエアが上です。
ジョンスクエアだけがかなり異なる食味をしています(見た目からして違いますしね)。
ジョンスクエア特有の風味が濃厚で甘みも十分。
ラズベリーにしてはかなり大果で食べごたえもあります。
果実そのものの質はかなり理想的ですね。
海外ではジョンスクエアの後継品種があるらしいですがそれはジョンスクエアより暑さへの抵抗性が上なのかな?かなり気になってます。



ラズベリー、ブラックベリー (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月)